イタリアの留学経験の中で、誰に話しても驚かれるのが試験のプログラム内容です。
しかしそれ以外も中々面白いシステムでした。
当時はConservatorio(コンセルヴァトーリオ*)と呼ばれる、国立音楽院という音楽教育機関でしたので、学費もびっくりするほど安かったです。年間数千円というレベル(笑)
(コンセルヴァトーリオ=コンセルヴァトワール)
当時:
・ピアノは10年制。
・5年生、8年生で、初級、中級の卒業試験があり、10年生で最終試験となる。
・試験は10点満点採点
・初級・中級試験で内部生は平均点が8点未満で失格。追試は1度。2度目の赤点=退学。
・初級・中級・卒業試験ともに外部生も受けられる。外部生の合格は平均点6点以上。
・内部生は正式プログラム、または試作プログラムを選択できる。
・外部生は正式プログラムしか選択できない。
・外部生への点数は辛口。例)外部生の9点は内部生の10点に匹敵。周知の事実。
・初級試験の受験者はソルフェージュ・音楽理論の資格試験に合格していること。
・中級試験の受験者は和声・音楽史・音響学の試験に合格していること。
・外部受験で8点以上獲得した者は入学試験免除で特別編入できる。
覚えている限りではこんなところです。
中々突っ込みどころ満載ではないでしょうか?
まず、内部生には点数が甘いことを皆知っている!!!
『審査員席に、先生が同席してるんだよ?
甘くなるに決まってるでしょ!』
ということです。
そりゃ、普段の様子を全く知らない受験者には、
『ああ、今日はたまたま調子悪いんだな、かわいそうに』
なんて思えないですよね。そりゃそうだ。納得。なんて正論(笑)
皆に平等に、なんてあるわけないじゃーん。と皆受け入れているあたり、
さすがイタリア!!
そして中々やるな、と思うのが、これ↓。
初級・中級試験で内部生は平均点が8点未満で失格。
追試は1度。2度目の赤点=退学。
要は、
『甘くしてるのに、追試でも8点取れないの?
君、向いてないよ、ピアノ!
悪いこと言わないから、別の道を探しな?』
ということなんですよ、これ!!笑
まさに、正論中の正論。
厳しい優しさ、なんでしょうね…。
さすがイタリア!!part 2
ちなみに中級の正式プログラムは恐ろしいもので、内部生はほぼ100%の割合で試作プログラムを選択していました。
試験プログラムについては、また次回…!
*現在は名前はConservatorioのままですが、改革を経て、予備課程→大学→大学院と変化しています。よって残念ながら、当時のシステムはもう存在しません。
Haruna.